外壁の傷みはよーく見ないと判断できません ~張り物外壁の傷み①
まとめて書いて どうもすみません。
株式会社ダイソー 1級建築施工管理技士の 大出 です。
上の写真は、某有名ハウスメーカーさんの施工物件
張り物の外壁表面の様子です。
いわゆるサイディングと呼ばれる壁素材ですが
築8年超でこれらが見られたようです。
ちなみに、写真は南面の外壁を上から撮影した様子なのですが
細かなひび割れ(私は凍害マイクロクラックと呼んでます)
と部分的な細かな欠け(専門的には断面欠損といいます)
が南面だけに多く発生していました。
建築仕上げ材に詳しい方は、原因はお分かりかもしれませんが
おそらく原因は太陽光の夏場の紫外線、台風時期の暴雨、冬季間の氷点下
といったことが考えられます。
傷みそのものも、もちろん問題なのですが
この傷みの発生について、ハウスメーカーの方々や業者さんがあまり
深刻に受け取られていないことが、大きな問題です。
ひびが入り雨水が進入し劣化した外壁材は、塗替えによって完全に元に戻らない
場合があるからなのです。
このことは、サイディングの製造過程を知っている方ならお分かりになりますが
製造方法に抄造法が用いられている場合は
凍結融解や雨水進入は絶対禁止事項となります。
一度雨水により劣化した版材は、内部で層状破壊が起こり
表面塗替えでは、その劣化に歯止めがかからないということです。
塗替えは一時きれいになりますが、根本的に補修してあげないと
お金の無駄となってしまいますので、しっかり調査診断してから
外部リフォームを依頼しましょう
サイディング及びその他住宅診断は
株式会社ダイソー 2級建築士事務所まで
調査担当は私 窯業サイディング診断士 1級建築施工管理技士 おおいで までお気軽に
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