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塗膜を作る塗料の種類

ダイソーの豆知識 2023.12.11 (Mon) 更新

こんにちは!ダイソーです。

今回は、お家を守る「塗膜」を形成する「塗料」について、ご紹介します。

まず、「塗膜」とはなんでしょう?

塗膜とは、塗料を塗ってできた層の事を指します。

塗った塗料が乾いて硬化することで、見た目が美しくなったり、雨や日差し、汚れ、サビなどから表面を保護したりすることができます。

さて、この塗膜を形成する塗料ですが、ここでは4種類ご紹介します。

 

【シリコン塗料】

シリコンをベースとした、品質に対する価格の手軽さが魅力の有機塗料です。機能性や価格を見ればコスパも良く、人気が高いです。

艶のある仕上がりで、光沢が比較的長く続きます。劣化症状が表れるまで10年ほど保ちます。

以前はこれより低価格かつ性能の劣る「アクリル塗料」や「ウレタン塗料」が使用されていましたが、現在はあまり使用されなくなっています。従って、現在ダイソーではこの「シリコン塗料」を最低ラインとしてお客様にご提供しています。

例:エスケー化研 クリーンマイルドシリコン

【ハイブリッド塗料】

上記のシリコン塗料に、「ラジカル抑制」の機能をプラスしたのがハイブリッド塗料です。

「ラジカル抑制」という言葉については後述しますが、要するに「劣化を抑える」効果です。

10年保つシリコン塗料を更に長く保たせることができるようになった塗料で、耐候性はフッ素塗料に相当します。

例:関西ペイント ダイナミックトップ

【フッ素塗料】

高品質で寿命が非常に長く、15年ほど保ちます。光沢感がある仕上がりで、耐熱性・耐汚染性・防水性といった外壁塗装に適した特徴を持っており、塗装後の美しさも長持ちします。

他の塗料に比べ価格は高くなりますが、塗替えの回数自体が減るので、今後も長くお住まいのご予定の方にオススメです。

例:エスケー化研 クリーンマイルドフッ素

【無機ハイブリッド塗料】

これまで癒着性や柔軟性に欠けていて塗料として使用できなかった無機に、有機の癒着性と柔軟性を加えることで塗料化することを実現した塗料です。劣化要因となる有機の割合が減ることで、高耐候性、紫外線に強く比較的汚れにくいのが特徴です。

こちらも価格は高くなりますが、保つ年数は15年を超えます。塗替えの回数自体が減るので、今後も長くお住まいのご予定の方にオススメです。

例:関西ペイント ダイナミックMUKI

特徴を表にしてみました。

更に、これらの塗料に「ラジカル抑制」という機能を加えることができます。

ラジカル」とは聞き慣れない単語ですね。いったい何なのでしょうか?

ラジカルとは、塗料に含まれている樹脂や顔料などの有機物に酸素や紫外線、水などが触れることで発生する劣化因子の事を指します。

この「ラジカル」が発生することが、塗膜の劣化が進む原因となってしまうのです。

塗膜が劣化すると、まず起こってくるのが「チョーキング現象」。

 

チョーキング現象は、塗膜中の樹脂が、ラジカルによって雨や空気中の水分と反応してしまったり、顔料が劣化したりして、白い顔料に含まれる酸化チタンの粉が表面に浮き出てきてしまう現象です。

壁を触ると粉で指が白くなるので、すぐに分かります。

こうした現象の原因となるラジカルを「抑制」、つまり発生を抑えるのが「ラジカル抑制」です。

ラジカル抑制塗料は、劣化因子の発生や反応を抑えることで、塗膜の劣化速度を緩和することができる塗料なんです。

より長持ちするってことですね。

また、塗膜の乾燥方法についてもさまざまな種類があります。

塗る素材や場所によって、適切な乾燥方法を選ばなければなりません。

一覧にしてみました。

建築業界では、「揮発乾燥」「酸化重合乾燥」「重合乾燥」が主流です。

一番イメージしやすいのは「揮発乾燥」、逆にイメージしづらいのは「重合」と名の付くものだと思います。

「重合」について記述しようとすると長くなるので省きますが、「重合乾燥」とは、簡単に言うと化学反応を伴って乾燥するということです。乾燥の過程で化学反応を起こしているので、溶剤(シンナーや水など)で擦っても塗料が溶ける心配がなく、耐久性が高くなることが強みです。

揮発乾燥の塗料を1液型とするのに対し、重合乾燥をする塗料は2種類の素材(塗料と硬化剤)を混ぜて固めるので、2液型と言われます。

 

今回は塗膜を形成する塗料の種類についてご紹介しました。

お家やお施主様の条件によって相性があったり、オススメの塗料も変わってくるので、お家を塗り替えたい!と思ったら、まずはお気軽にご相談ください。

もっと詳しいことが聞きたくなったら、ぜひショールームへお越しください!