お家のヒビはこうやって直しています
こんにちは!ダイソーです。
建物は年数がたてばどうしても劣化し、不具合が出てきてしまいます。
その一つがひび割れ。
放置すれば雨漏りの原因にもなってしまうため、塗り替えを考えるきっかけの一つでもあります。
今回は、建物のひび割れを治す「Uカットシール材充填工法」をご紹介します。
まずは、軽く手順のご紹介から。
1.ひび割れの拡幅
まずは電動工具でひび割れに沿って幅10mm、深さ10~15mm程度のU字型の溝をつけていきます。
(だから「Uカット」なんですね!)
これは、のちにシーリング材を充填するための幅と深さを確保するための作業です。
かつてはV字型にカットされていましたが、U字のほうがシーリング材を充填したときの接地面が広いので、U字型にカットするようになったそうです。
※写真の「クラック」とは、ひび割れのことです。
2.拡幅した部分の塗膜を削り、平らにする
拡幅したひび割れの半径5mm程度の塗膜の凹凸を削り、平らにします。
こうすることで、後ほど壁の凹凸を復元する際に周囲の質感と合わせやすくなり、仕上がりがより自然になります。
3.拡幅したひび割れ箇所に専用プライマーを塗布、専用のシーリング材を充填する
プライマーというのは、下塗の塗料のことです。
ごみやほこり、粉じんなどが付着した状態などで適切に行われないとシーリング材が剥離してしまうことがあります。
適切に塗布することがとても重要です。
4.充填したシーリング材が硬化しやせてしまった部分や、余った空間をポリマーセメントモルタルで補強する
ポリマーセメントモルタルは接着性が高く、防水性にも優れた素材です。
この特性により、建物の補修でよく使用されています。
5.平らにならし、下地調整の完了
ここから壁の凹凸の模様を合わせ、塗装したときに周囲になじむように調整していきます。
そして、ようやく外壁の塗装を行うことができるのです。
ひび割れ一つにもこれだけの工程が必要なんですね。
なんだか、歯の治療に似ているように思います。
外壁塗装をするときは、その他にも養生(塗料が塗装部分以外を汚さないようにカバーすること)やケレン(塗装前に汚れやサビをきれいにすること)も行う必要があるので、塗装の前に行う作業は意外と多いんです。
次に、Uカットシール工法の良いところをご紹介します。
この工法では、ひびに沿って外壁をU字にカットすることで、充填したシーリング材と外壁の接地面積を広くすることができます。
接地面が広いと、建物が地震などで動いた際でもシーリング材がしっかりくっついてひびを繋ぎとめてくれるので、短期間で同じ箇所にひび割れを起きにくくすることができます。
外壁にひび割れができていても、上から塗るだけにしてしまったり、シーリング材を刷り込むだけで塗ってしまうケースもあるようですが、きちんと補修をすることで間違いなくお家を長持ちさせることができますよ。
ダイソーでは、丁寧な仕事で、よりお家を長持ちさせるご提案をさせていただきます。
ご相談・診断・見積もりは無料です。