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徹底解説!「下塗り」の重要性とは?

ダイソーの豆知識 2024.10.07 (Mon) 更新

こんにちは!ダイソーです。

皆様は見積書をもらった時や、塗装について調べているときに、よく「下塗り」という言葉を見ませんか?

実際、ダイソーで塗装工事をしたことがある方は、工事後にお渡ししているアルバムに「下塗り」という工程が入っているのを目にしたことがあると思いますし、当サイトの施工実績のページを見ていただくと、同じように「下塗り」という工程が入っていると思います。

 

でも、全然違う色で塗って、上から塗りつぶしてしまうこの工程、本当に必要なの・・・?

 

もしかしたら、必要ない工程を挟んで料金を割高にしているんじゃ・・・?

そんな疑問にお応えすべく、今回は、塗装工事に欠かせない「下塗り」について徹底解説していきます!

 

【下塗りの役割】

さっそくですが、塗装において下塗りがどういった役割を果たしているのかを解説していきます。

役割としては主に以下の4項目が挙げられます。

1.下地と上塗塗料を密着させる

2.上塗塗料が下地に吸い込まれてしまうのを防ぐ

3.塗装の機能を向上させる

4.下地が透けないようにする

順番に見ていきましょう!

 

1.下地と上塗塗料を密着させる

実は、上塗塗料には接着力がほとんどありません!

下地にそのまま塗ってもすぐに剥がれてしまうのです。

そこで、先に下塗塗料を塗ることで接着剤の役割を果たしてくれて、すぐに上塗塗料が剥がれてしまうのを阻止してくれます。

また、以前塗装を行ったことがある下地で接着効果を高めるためには、その時使った塗料に応じて下塗材を変更する必要があります

下塗りの効果を高めるために、前回の塗装工事で使用した塗料がわかっている場合は、担当者に共有していただけるとよいでしょう。

 

2.上塗塗料が下地に吸い込まれてしまうのを防ぐ

新築から10年以上経過している下地は、ひび割れや欠損などで荒れてしまっており、塗料を吸い込みやすくなってしまっています。

そこに直接上塗塗料を塗ってしまうと塗料が吸い込まれ十分な塗膜の厚みを出すことができなくなってしまいます。

その結果、塗装した面にムラが出てしまい、見栄えが悪くなる上に機能的にも塗膜が薄くなった部分に不具合が発生しやすくなり、よくありません。

下塗りをすることで、上塗塗料が下地に吸い込まれることを予防できるので、仕上がりに色艶のムラなく仕上げることができます。

また、ムラなく仕上げることで塗膜が均一になり、機能的にもよくなります。

ただ、下塗りで十分に塗料を塗らないと、下塗り塗料が下地に吸収され、上塗塗料が密着しなくなってしまうこともあります。

したがって、下地の劣化が激しい場合下塗りを2回することもあります。

 

3.塗装の機能を向上させる

塗料には、様々な機能を持つものがあります。上塗塗料はもちろん、下塗り塗料も同様です。

防カビ」「防サビ」「遮熱」などが代表的な機能です。

下地周辺環境にあった塗料を使用することで、塗装の効果を十分に発揮することができます。

 

4.下地が透けないようにする

例えば濃い色から淡い色に塗り替える場合、下地の色が透けて思い通りの色にならない場合があります。

そんな時、白色などで下塗りを行うことで下地の色を隠しきれいな発色にすることができます。

 

 

いかがでしょうか?

下塗りの重要性がお分かりいただけましたか?

 

また、一口に下塗塗料といっても、種類があります

先述の通り、下地の状態によって使い分けなければいけません。

どのような種類があって、どのような場合に使われるのかを把握しておくことで、見積書を見たときにお住まいの状態についてなんとなく把握することができるかもしれません!

それでは、下塗塗料の種類についてご解説します。

 

1.シーラー

シーラーは「接着する」「覆い隠す」という意味の「Seal(シール)」という単語に由来します。

その名の通り、下地と上塗塗料を接着したり、下地に塗料が吸収されてしまうのを防いだりする役割があります。

下地の痛みが激しい場合は、シーラーを2回塗ることもあります。

また、シーラーには「水性タイプ」と「溶剤(油性)タイプ」の2種類があります。

水性タイプは臭いが少なく、比較的劣化が少ない場合に使用されます。

一方、溶剤(油性)タイプは臭いはありますが吸い込み防止効果が強く劣化が激しい場合に使用されることが多いです。

 

2.プライマー

プライマーは「最初の」という意味の「primary(プライマリー)」という単語に由来します。

つまり、塗装の際に最初に塗る下塗塗料の総称です。

メーカーによっては「シーラー」と「プライマー」を同じ意味で使っている場合もあります

効果としてはシーラーと同様に下地と上塗塗料の接着、下地が上塗塗料を吸い込んでしまうことの防止です。

プライマーとして販売されているものの中にはさび止め効果を持つものもあり、金属下地に使用されることが一般的です。

 

3.フィラー

フィラーは「詰め物」「埋めるもの」という意味の「filler(フィラー)」という単語に由来します。

先述したシーラー、プライマーはサラサラの液体であるのに対して、こちらは比較的ドロッとした塗料です。

フィラーは、基本的に凸凹模様の外壁に使われることが多く、凹凸の激しい下地を平らにしたり、外壁に発生したひび割れが浮き出てこないようにしたりする役目があります。

シーラーやプライマーに比べ、しっかりと厚く塗る必要があるため「砂骨ローラー」と呼ばれる、通常の2~3倍厚く塗ることができるローラーを使用します。

また、フィラーは粘り気のある材質なので、模様付けのために塗られることもあります。

《砂骨ローラー》

 

4.微弾性フィラー

段差のある面を滑らかにしたり、下地への塗料の吸い込みを抑えたりする効果があります。

また、硬いゴムのように伸縮性があるのが特徴で、塗膜がひび割れに追従して動くことができるため、小さなひび割れが発生しやすい外壁によく使用されています。

下地の痛みが激しい場合は、先にシーラーを塗ってから塗装する必要があります。

 

5.バインダー

痛みが少なく、塗料の吸い込みが少ない外壁に用いられます。

一般的には新築で使用されることが多く、築10年以上経過してからの外壁塗装等ではめったに使用されません

 

6.サーフェイサー

シーラーなどの下塗塗料と上塗塗料の間に塗装する塗料です。

シーラーを塗った後の下地の微調整密着性向上といった効果があるので、痛んでいる下地にはシーラーと一緒に下塗材として使用されることもあります。

 

他にもありますが、今回はここらへんで・・・。

ご紹介した項目についてまとめると以下のようになります。

 

今回は、塗装工事に欠かせない「下塗り」について解説いたしました!

下塗りの役割どんな種類があるのか、なんとな~くご理解いただけましたか?

少しでも知っていることが多ければ、信頼できる業者の見極めもしやすくなりますね。

 

ダイソーでは、下地の状態の診断から塗料の選定、施工まで丁寧に行っています。

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